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アロマセラピストに向いている人

アロマセラピストは、香りを通して心身を癒し、人々の生活に寄り添う魅力的な職業です。

自身がアロマテラピーを受けて、ストレスから解放されたり、暗闇から光を見出した経験をしたり、自己成長を助けられたりしたことがある方は少なくありません。

そのような経験が、「私も人を癒やせたらいいな」という思いを育てるきっかけになることもあります。

しかし、自分が本当にアロマセラピストに向いているのか、という不安を抱くこともあります。

このブログでは、アロマセラピストに向く人の特徴や適性を徹底的に分析し、あなたの不安が解消され、アロマセラピストとしての道がより明確になることを願っています。

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1.一流のアロマセラピストに必要な8つのスキル

アロマセラピストになるには、アロマテラピーの基本を学ぶことが必要なのは言うまでもありません。

基本とは、

  • 精油の効能
  • 人体解剖学
  • ストレス
  • 自律神経
  • ホルモン

などです。

これらは、アロマスクールに通えばだいたいのことは教えてくれます。

しかし、これ以外にもっと大切な要素があります。

それが、以下の8つです。

  1. 理性
  2. 感性
  3. 表現力
  4. 傾聴力
  5. 整理力
  6. 洞察力
  7. 探求心
  8. 自然愛

これらなくしては、一流のアロマセラピストにはなれません。

最近では、アロマセラピストの定義が非常に曖昧になってきています。

アロマセラピストの明確な定義がないと、これらの8つの要素が必要かどうかを判断することすら難しくなってしまいます。

アロマセラピストの定義

厚生労働省の職業情報提供サイトには、

アロマセラピストとは、

「美と健康の維持・増進を目的に、精油(植物精油)の専門知識に基づき顧客に精油をブレンドしたアロマオイルを使ってトリートメントを行う。

アロマセラピー(アロマテラピー)は、植物から抽出した香り成分である精油(エッセンシャルオイル)を用いて心身を整え、健康や美容に役立てていくものである。精油を拡散して香りを楽しむことで、心と身体のバランスを整える芳香浴法、精油を入れた湯に全身又は一部を浸ける沐浴法、精油成分を鼻や口から吸入することで、呼吸器系の不調を緩和する吸入法、顔に精油成分を含んだ蒸気をあてることにより、血行を促進し、皮膚に潤いを与えるフェイシャルスチーム、湯(又は水)で温めた(又は冷やした)タオルなどの布を、身体の一部にあてる湿布法、精油を希釈したトリートメントオイルを身体や顔に塗布するトリートメント法などの様々な利用法を用いる。

アロマセラピストは精油がもたらす心地よい香りと特性を用いて顧客の休養の質を高め、健康づくりを助ける。同時に行き届いたサービスも重要となる。アロマセラピーについて専門知識に基づく説明や助言とともに顧客が安心して施術を受けられる接客を行う。また、サロン内の清潔感を保ち、タオル、シーツ、室内の備品等を整える。リラックスして施術を受けてもらうためのBGMの選定などにも気を配る。予約の電話応対、会計処理等事務作業を行う場合も多い。」

≫引用 https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/420

と出ています。

人生100年時代と言われるようになり、50歳、60歳では、まだまだ美しさ若さを求めます。

健康の秘訣は見た目にも現れますから当然です。

ですから、現在はもとより今後も健康産業はさらに発展していきます。

そのような中で、アロマセラピストは注目される職業の一つです。

ですが、アロマテラピーは海外では医療に使われるほどのものですので、安易な気持ちで取り扱うことはできません。

最近、アロマテラピーの知識がない人が既製品の香り付きマッサージオイルを使ってマッサージを行うことが増えているため、定義が曖昧になっているのが現状です。

これは非常に危険なことです。

私自身もそのようなオイルマッサージを取り扱うリラクゼーションマッサージ店を数年経営したことがありましたが、知識のないスタッフに取り扱いを任せるのは非常に危険だと感じ、店を締めました。

 

アロマテラピーの基礎+8つのスキル

先述したように、アロマテラピーの基礎とは、精油の効能や解剖生理学などのことです。

アロマテラピー検定が広く知れ渡るようになり、1級を受けた方も多いでしょう。

基礎の一部が詰め込まれています。

独学でも十分受かる内容です。

しかし、1級合格だけではアロマセラピストにはなれません。

また、さらにインストラクターコースやアロマセラピストコースなどに進んだ方が、皆アロマセラピストになれるかというとほとんどなれません。

それは、アロマテラピーを学ぶほかに必要な8つのスキルを学ばないからです。

理性、感性、表現力、傾聴力、整理力、洞察力、探求心、自然愛

これらが揃って、はじめて一流のアロマセラピストになれるのです。

これらを習得するには、一朝一夕にはいきません。

私が良く使う表現に、「感性でお話ししながらも、頭の中にはエクセルが入っているように」と言います。

共感しながら、しっかりクライアントを洞察し、データに当てはめて見ていくことが必要とされます。

そして、クライアントの思考を迷子にさせないような表現力。

さらに、植物の偉大な力を借りるという、自然への敬愛。

25年以上この仕事をしてきて、なんというか、宇宙そのものを感じて考える心が必要な感じがします。

こういうことをお話しすると、たいていの人は「私には無理」とおっしゃいます。

当然です。

私も、今振り返ればそのようなことを日々のクライアントとの施術の中から学びとったということです。

ただ、これら8つのことをいつも考えてクライアントと接することが大事です。

一流のアロマセラピストは、クライアントに感動を提供します。

その感動を生み出すためには、8つのスキルが必要です。

現在では、クライアントの方がアロマテラピーに詳しい場合もあり、1級保持者であることもあります。

そのため、アロマテラピーに加えて、心理学やカウンセリング、その他の技術も学ぶ必要があります。

2.アロマセラピストが向いている人、向かない人

そもそも、多くのリラクゼーションからアロマテラピーを選ぶ人は、感性が豊かな人が多い。

また豊か過ぎて世の中で疲れてしまっている人も。

そのような感性豊かな人は、ストレスを抱えやすいのです。

アロマセラピストに向いている人は、どんな人?

一言で言えば、ストレスを感じやすい人です。

ただし、ストレスコントロールができるようになった人が最適です。

私のスクールには、ストレスを抱えている最中の人が多く学びに来ます。

スクールで学びながらストレスコントロールを可能にした人は、アロマセラピストとして活躍されています。

なぜなら、ストレスを感じない人は、他人の痛みがわからない。

だから、感性も育たない。

また、ストレス不感症でも困ります。

ストレスをストレスと認識して初めてストレスコントロールができます。

言い換えれば精神を安定させることができる自己管理能力の高い人です。

これを育むには訓練が必要です。

コミュニケーション力がある人は向いているか?

コミュニケーション能力は必要なスキルです。

これがある人は向いていると言えます。

しかし、ここで注意したいのは、コミュニケーション能力があると思い込んでいる人です。

単にお話し好きというのは、コミュニケーション能力ではありません。

  • 相手の気持ちになる
  • 相手の立場や状況を考えて発言する
  • お互いが心地よい環境を作ることができる

これらができる人がコミュニケーション能力のある人です。

けっこう勘違いしている人、多いです。

口数の少ないコミュニケーションの達人もいらっしゃいます。

ということは、向いていない人の代表といえば、マシンガントークを繰り広げる人ということです。

自分が楽しければそれでいい、そんな人はアロマセラピストに向いていません。

自然が好きは向いている、人間が好きは?

アロマセラピストになりたい人で、「人が好きなんです!」という人がいます。

もちろん、人間が好きは、洞察力が出るのでOKでしょう。

しかし、ここでも、勘違いしている人がいます。

一つは、上で述べたお話し好きの人が、人と話すことが好きだから人間が好きというパターン。

もう一つは、人を分析しすぎる人。

上から下までなめまわすように見て、自分の理屈に当てはめて満足している自己満足な人。

はっきり言って、一番嫌われるタイプです。

なので、「人が好き」は、自己満足でなければ大いにけっこう。

それよりも、寡黙でも自然が好きな人の方が向いています。

自然への深い愛があると、私たちは自分の思うように人生が流れないことを学びます。

たとえば、一生懸命育てた作物が台風でやられてしまうということもある。

一生懸命が必ず形になるとは限らない。

頑張っても結果が出ない、その時何を視点に物事を見ていったらいいかを改めて考える。

こういう視点が大切です。

人を幸せに導くのがアロマセラピストの仕事。

あなたの施術や言葉で、「あ~、気持ちが軽くなった」と言われることが増えていくでしょう。

これが、アロマセラピストのやりがいです。

精油や植物油といった、自然からの贈り物を取り扱うには、自然の偉大さを身をもって知ることです。

  • ご自分でハーブを育てるのもいいでしょう。
  • 毎日の生活から「合成物」をなるべく排除するのもよいでしょう。
  • また、薬に頼らず、自然の食べ物で体を作っていくことを実践することはとても勉強になります。

アロマセラピストに向かない人は、すぐに薬に頼ってしまう人とも言えます。

3.アロマセラピストになるための勉強法

25年のアロマセラピストとしてのキャリア、また、アロマセラピスト育成の経験からつらつらと書いてきました。

これらを読むと、「あ~、やはり難しいかも、私には無理」と思った方も多いでしょう。

先ほど述べたように、これらを意識して生活することが大事なだけです。

なぜか、アロマセラピストを目指す方は、とてもまじめで完璧主義な人が多い。

「全てを習得してからでないと、アロマセラピストデビューはできない!」と勘違いされないように、この章では、アロマセラピストになるための具体的な勉強法をお伝えします。

アロマテラピーの基礎を学ぶ

まず第一に、アロマテラピーの基礎をしっかり学ぶことが重要です。

アロマスクールでの学習や独学、さらにはオンラインスクールで学ぶ方法も増えています。

どの方法を選ぶにせよ、学びを始めることが肝心です。

ただし、明確な目標を持って学ぶことが重要です。

「アロマセラピストになる!」という宣言をすることで、学びの質が変わります。

趣味として学ぶのと、職業として学ぶのとでは、同じ内容でも理解力や発見力、そして講師の情熱にも違いが出てきます。

アロマセラピストとして人を癒すことを目指すならば、疑問が出てきたときにすぐに講師に質問できる環境で学ぶことをおすすめします。

プロフェッショナルになるためには、ただ受け身で授業を聞くだけでは不十分です。

積極的に理解しようとする姿勢が求められます。

アロマテラピーの学びは、自然を学ぶことにも通じます。この分野は非常に奥深く、いくら学んでも尽きることのない学問です。

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実践しながら学ぶ

アロマテラピーを自分のものにするには、実践しながら学ぶことです。

いろいろなクラフトが作れるのがアロマテラピーの魅力。

一つの精油を習ったら、徹底的に使ってみる。

自分の体を実験台として、使ってはそのビフォーアフターを記す。

その繰り返しが、一番大事です。

なぜなら、私たちの体は毎日変化しています。

朝と夜でも違います。

湿度が高いときと乾燥しているときでも違います。

様々な外的要因と、生理やストレスなどの内的要因によって毎日違います。

さらに、精油には様々な効能効果があります。

たとえば、ペパーミントの精油を今日使ったら、●●だった。でも、先週使ったときはこういう感じだったね。

そういえば、今日は蒸し暑い。先週はカラッと晴れていた。

今日は生理も始まったし。

このように、記載していくのです。

また、精油は1種類だけ使うことは稀なので、数種類のブレンドの敵数バランスによっても効果が違います。

それをつぶさに観察しましょう。

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毎日、精神・体・皮膚を観察

ビフォーアフターを書くには、自分の体を観察することが欠かせません。

  1. 心の声を聴く
  2. 体の声を聴く

毎日、心と体の声を日記のように書きましょう。

自分のことがわかると、人のこともわかるようになります。

これがアロマセラピストにとっての大切なレッスンです。

これらのことは、アロマテラピーの基礎を学びながら同時にできる勉強です。

本を読む

本を読むことはとても大切です。

メンタル障害を抱えてくるクライアントは多いですので、心理学やカウンセリングの本、またスピリチュアルの本も役に立つこともあります。

最近私が読んだ本でおすすめは「メンタルマネジメント大全」ジェリースミス著(河出書房新社)

他に、睡眠に関すること、健康に関する本や雑誌は積極的に読みましょう。

その他には、自己啓発本や禅や仏教の本などに、クライアントを励ますピンポイントの言葉を発見することも。

本を読むと人の心がわかりやすくなります。

できれば、音読をおすすめします。

深く理解するには、音読もしくは、何度も何度も読むことです。

反対に、本を読まないと、コミュニケーションが一方通行になります。

積極的に本を読みましょう。

体力をつける

勉強するには体力が必要です。

たいていの人は、働きながら勉強します。

体力がなくて、勉強を諦めてしまう人はかなりの数です。

さらに、アロマセラピストになるとマッサージを施すこすのである程度の体力は必要です。

アロマテラピーマッサージは、他のマッサージに比べてセラピストの体の負担は軽いほうです。

それでも、立ち仕事ですので、体力は必要でしょう。

私の場合は、アロマセラピストの仕事をしながら体力を付けていきました。

会話のロープレと想像力

頭だけでわかったつもりは、アロマセラピストとして花開きません。

会話も練習します。

1人ロープレをノートで行うと、クライアントの気持ちがとても深く理解できます。

たとえば、今日、誰かとおしゃべりしたら、その内容を脚本に起こすように書きます。
書いていると、

「もしかして、別の言葉を使ったら反応が違ったかも」ということが発見できます。

これを繰り返すと、言葉による癒し力が身につきます。

まとめ

アロマセラピストに向いている人と向かない人について、私の経験からお伝えしました。

一般的なこととずいぶん違うと驚かれた方もいらっしゃるでしょう。

私の学んだ時代からすると、実に多くの人がアロマテラピーを学んでいます。

アロマテラピーの基礎を学ぶのは、誰でもできます。

しかしながら、この記事に書いたその他の資質や学びがないと、アロマセラピストとしてやっていくのは難しいでしょう。

もちろん、今できなくてもよいのです。

ただ、いつも学びの姿勢が肝心です。

感性を学ぶことは、経験をしないと学べません。

  • 感性だけでもダメ
  • 理屈だけでもダメ

その両方がアロマセラピストには必要です。

「アロマセラピストになってたくさん人をいやしてあげたい!」

そう思われるなら、勉強してください。

あなたがアロマセラピストになりたいと思ったということは、学べば必ず身につく資質を持っているということです。

応援します!

頑張って!

 

アロマスクールの体験レッスンに参加してみませんか?

きっと素敵な発見がありますよ。

~この記事を書いた人~

白鳥志津子
アロマテラピー専門家、自然療法家、リフレクソロジスト、カウンセラー、睡眠アドバイザー、不登校セラピスト
1998年に自身のアロマテラピーサロンラシエスタを開業し、翌年アロマテラピーの専門家を育てるアロマテラピースクールを開校。
多くのアロマセラピストを育てるとともに、第一線でクライアントのセラピーにあたる。
ストレスマネジメントを提唱し、アロマテラピーにとどまらず、食事や睡眠、運動の重要性を説いています。
ブログでは、実践的なストレス解消法やリラクゼーションテクニックに加えて、健康的な食事のアイデアや睡眠の改善方法、効果的な運動プログラムについても積極的に情報発信しています。
幅広い視点からのアプローチで、読者の心と体の健康をサポートするための具体的なアドバイスやヒントを提供しています。

 

起立性調節障害と不登校

最近、お子さんが朝起きられず、学校に行けない日が続いていませんか?

血圧との関係から梅雨時期に起立性調節障害を発症しやすいものです。起立性調節障害(OD)は、多くの子どもたちに影響を及ぼし、不登校の一因となることがあります。

このブログでは、起立性調節障害と不登校の関連性について詳しく説明し、アロマテラピーを用いた心と体のケア方法をご紹介します。

お子さんが元気に学校生活を送れるように、アロマテラピーがどのように役立つかを一緒に学んでいきましょう。

≫アロマスクールについてはこちらをご覧ください。

1.はじめに

不登校や起立性調節障害(OD)は、現代の子どもたちが直面する大きな問題です。

実は、私は現代っ子ではありませんが、中学時代からこの問題に苦しんでいました。当時、親からは「怠けている」と見られてしまい、非常に辛い思いをしました。ストレスや起立性調節障害という言葉がまだ一般的ではなかったため、医者に行っても原因がわからず、単なる怠け者というレッテルを貼られてしまっていたのです。

この経験は、成人してからの性格形成にも大きな影響を与え、長い間苦しむことになりました。

そのため、「起立性調節障害」という言葉を初めて聞いた時には、ほっとしたことを覚えています。中学時代の2~3年間の出来事が、成人後まで影響を及ぼすのです。同じように悩んでいるお子さんやその親御さんには、この障害を知ってもらい、自宅でできるケアを覚えていただきたいと思っています。

現在、私はアロマテラピーサロンで不登校の子どもを持つ親御さんから相談を受け、お子さんへのアロマテラピーを提供しています。このブログでは、私の経験とアロマテラピーの知識を基に、起立性調節障害と不登校の問題に対するアロマテラピーの効果と具体的なケア方法をご紹介します。ぜひ、参考にしてください。

≫ご相談・ご予約はこちら

2. 不登校と起立性調節障害とは?

不登校とは?

不登校は、子どもが継続的に学校に通えなくなる状態を指します。これは単なる怠けや甘えではなく、さまざまな要因が絡み合って起こる複雑な問題です。

主な原因としては、以下のようなものがあります。

  • 学業のプレッシャー:成績や進学に対するプレッシャーが強すぎる場合。
  • 対人関係の問題:いじめや友人関係のトラブル。
  • 家庭環境:家庭内の問題や親子関係のストレス。
  • 精神的・身体的な健康問題:うつ病や不安障害、起立性調節障害などの健康問題。

不登校の原因は一つではなく、複数の要因が重なり合うことが多いため、個々の状況に応じた対応が必要です。

 

起立性調節障害(OD)とは?

起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation, OD)は、自律神経の働きがうまく調整できないことによって起こる症状です。

主に以下のような症状が見られます。

  • 朝起きられない:朝、体が重く感じてベッドから出ることが難しい。
  • 立ちくらみやめまい:急に立ち上がった時にめまいや立ちくらみを感じる。
  • 疲れやすい:日中に異常な疲労感を感じる。
  • 集中力の低下:学校の授業や課題に集中できない。

これらの症状により、学校に通うことが難しくなることが多いのです。

ODは思春期の子どもに多く見られますが、早期の対処と適切なケアが重要です。

最近の子供たちは、「だるい」という言葉をよく使いますね。デジタル社会において、自律神経の調整ができにくくなっています。いつも倦怠感があるというのは本当なのです。

私自身もずっとだるさを抱えて10代を過ごしていましたので、お子様の「だるっ!」という言葉はよくわかります。

 

不登校と起立性調節障害の関係

不登校の原因の一つとして、起立性調節障害は重要な要素となります。

ODによって朝起きることが難しくなると、学校に遅刻したり欠席したりすることが増えます。これが続くと、学校生活に対する不安やストレスが増し、不登校の状態に陥ることがあります。

特にいじめがあったわけでもなく、お友達と喧嘩したようでもない場合、起立性調節障害を疑うのが正解でしょう。

また、親御さんは、お子さんの体のストレスも理解してあげることが大切です。

事例

ある小学校1年生の子どもが、1学期の途中から学校に行けなくなりました。その子はクラスで一番背が低く、小柄でした。私はすぐにピンときました。ランドセルが重すぎるのではないかと。1年生には重すぎるランドセルを背負っての登下校は、特に小柄な子どもには大変な負担です。体の疲労が起立性調節障害を引き起こすこともあるのです。
実際のアロマテラピーケアの内容は後ほど詳細を書きます。

親や教師の理解とサポート

不登校や起立性調節障害の子どもたちに対する理解とサポートが不可欠です。

親や教師が子どもの状態を正しく理解し、適切な対応をすることで、子どもたちの心身の健康を守り、学校生活への復帰をサポートすることができます。

絶対に、「さぼっている」「怠けている」と言ってはいけません。

次のセクションでは、アロマテラピーがどのように起立性調節障害に効果を発揮し、不登校の子どもたちをサポートするかについて詳しく見ていきます。

3.アロマテラピーの基本

まずは、アロマテラピーとは何か?を見ていきましょう。基本から始めます。

アロマテラピーとは?

アロマテラピーは、植物から抽出されたエッセンシャルオイル(精油)を使用して、心身の健康を促進する自然療法です。この療法は、ストレスの軽減、リラクゼーションの促進、痛みの緩和など、さまざまな健康上の利点があるとされています。

≫参考記事:アロマテラピーの始め方

アロマテラピーの歴史と原理

アロマテラピーの歴史は古代文明にまで遡り、エジプトやギリシャ、ローマなどで医療や宗教儀式に使用されてきました。現代のアロマテラピーは、フランスの化学者ルネ・モーリス・ガットフォセによって1930年代に広められました。ガットフォセは、火傷の治療にラベンダーオイルを使用した際、その治癒効果を発見しました。

アロマテラピーの原理は、エッセンシャルオイルが持つ化学成分が嗅覚や皮膚を通じて体内に入り、神経系や免疫系に働きかけることで効果を発揮します。

エッセンシャルオイルの香りは、脳の嗅覚系に直接影響を与え、感情や記憶、ストレス反応を調整する働きがあります。

特に、アロマテラピーが嗅覚を通じてセロトニンやアドレナリンといった神経物質の分泌に影響を与える点は、不登校のケアにおいて特筆すべきポイントです。

アロマテラピーの主な効果

アロマテラピーには、以下のような効果が期待されます。

  • リラクゼーションとストレス軽減:ラベンダーやカモミールのエッセンシャルオイルは、リラックス効果が高く、ストレスや不安を和らげます。
  • 睡眠の改善:ラベンダーやベルガモットのオイルは、眠りを深くし、安眠を促進します。
  • 免疫力の向上:ティートリーやユーカリのオイルは、抗菌・抗ウイルス効果があり、免疫力を高めます。
  • 集中力の向上:ローズマリーやペパーミントのオイルは、脳の活性化を促し、集中力や記憶力を向上させます。

これらの効果により、自律神経が安定します。

安全な使用方法

エッセンシャルオイルは非常に濃縮された植物成分であり、安全に使用するためには適切な方法を守る必要があります。

  1. 希釈:エッセンシャルオイルを肌に直接塗布する際は、必ずキャリアオイル(ホホバオイル、スイートアーモンドオイルなど)で希釈してください。
  2. パッチテスト:初めて使用するオイルは、肌に少量を塗布してアレルギー反応がないか確認します。
  3. 適切な保管:エッセンシャルオイルは、直射日光を避け、涼しく暗い場所に保管しましょう。

使用方法

アロマテラピーの使用方法はさまざまですが、以下が一般的です。

  • ディフューザー:エッセンシャルオイルを拡散させて香りを楽しむ方法です。リビングルームや寝室での使用がおすすめです。
  • マッサージ:希釈したオイルを使って体をマッサージすることで、リラクゼーションや血行促進を図ります。
  • バス:バスタブに数滴のエッセンシャルオイルを入れることで、入浴中にリラックス効果を得られます。
  • 吸入:ボウルにお湯を張り、数滴のオイルを垂らして蒸気を吸入することで、呼吸器系のケアに役立ちます。

アロマテラピーは、きちんとした知識を学ぶ必要があります。
アロマスクールで学びましょう。

≫アロマスクールのご案内

アロマテラピーは、不登校や起立性調節障害に悩む子どもたちにとっても効果的なサポート方法です。

次のセクションでは、具体的なエッセンシャルオイルとその使用方法について詳しく見ていきましょう。

4.アロマテラピーが不登校と起立性調節障害(OD)に与える効果

アロマテラピーの心理的効果

アロマテラピーは、その香りを通じて脳に直接働きかけ、心理的な健康にポジティブな影響を与えることが知られています。特に、以下の点で不登校や起立性調節障害に対して効果を発揮します。

リラクゼーションとストレス軽減

ラベンダーやカモミールなどのエッセンシャルオイルは、リラックス効果があり、ストレスや不安を軽減します。これにより、学校への不安や抵抗感が和らぎ、登校がスムーズになる可能性があります。

気分の安定

柑橘系のオイル(例:オレンジやベルガモット)は、気分を明るくし、ポジティブな気持ちを促進します。不登校の背景には気分の落ち込みや無気力感が関わっていることがあり、これを軽減する助けになります。

 

身体的効果と睡眠の改善

アロマテラピーは、身体的な健康にも多大な効果をもたらします。

睡眠の促進

ラベンダーやベルガモットのオイルは、リラクゼーションを促進し、自然な眠りをサポートします。良質な睡眠は、体の疲労回復や精神的なリフレッシュにつながり、学校生活における集中力や学習能力を向上させる役割を果たします。

免疫力の向上

ティートリーやユーカリのオイルは抗菌作用があり、免疫力を高める助けとなります。これにより、体調管理がしやすくなり、体の不調による登校の妨げを軽減する可能性があります。

自律神経の強化

セロトニンなどのリラックスホルモンとアドレナリンなどのやる気ホルモンの分泌を促す精油を夜と日中に使い分けることで、自律神経が強化されます。また、ローズマリーなどの血圧をあげる精油を使うことで、気圧による低血圧の影響を防ぐことができます。

体力回復

アロママッサージにより、疲労物質を素早く排出させることができるので、倦怠感を解消できます。

5.体験談

小学校1年生のAちゃん

Aちゃんは小柄で頭の良い小学校1年生の女の子でした。1学期の途中から、学校へ行く時間になると頑なに登校を拒むようになり、共働きのご両親は困り果てていました。Aちゃんのお母さんは、私のサロンに通っており、Aちゃんの問題についても相談を受けました。

 背景と状況

Aちゃんは時々お母さんと一緒にサロンに来ていたので、私はAちゃんをよく知っていました。お母さんは忙しい中でもAちゃんの話をよく聴いてあげるタイプの方で、自分に何か至らない点があるのではないかと深く悩んでいました。Aちゃんは体が小さく、とても真面目な性格でした。

アロマテラピーの介入

私はAちゃんの状況を聞いた上で、体に溜まった疲労物質を取り除き、筋肉を柔軟にするための精油を使用してアロママッサージを行いました。Aちゃんは真面目な性格から心身共に緊張が強く、筋肉もこわばっていました。

また、周囲の「気」を他の子どもよりも敏感に感じ取るタイプでした。

マッサージ中、Aちゃんはくすぐったがりで、終始笑っていました。これは体がリラックスし、緊張がほぐれている証拠でした。

Aちゃんがよく使用した精油は、
ペパーミント、オレンジ、ラベンダーです。

成果と成功例

その後、Aちゃんは2学期から無事に学校へ通えるようになりました。現在は3年生になり、体も成長し、ランドセルを背負っても問題なくなり、楽しい学校生活を送っています。

アロマテラピーを通じて、Aちゃんの心身の緊張を解きほぐし、学校生活への不安を軽減することができました。

成功の要因と学び

1.原因を見極める。

不登校の問題となると、すぐに精神的なことだけを原因にしてしまいますが、体の問題も大きいものです。

Aちゃんは、朝になかなか起きられないこともあり、自律神経が弱かったことに加えて、小柄な体なので、ランドセルを背負うのがとてもしんどかったのです。

2.親のサポート

Aちゃんのお母さんがAちゃんの話をよく聴き、問題に真摯に向き合っていたことが、成功の大きな要因となりました。学校でカウンセリングも受けたようですが、クローズアップされるほどの問題点はありませんでした。

3.アロマテラピーの効果

適切な精油を使ったアロママッサージが、Aちゃんの身体の緊張を解きほぐし、心理的なストレスを軽減しました。

この成功例は、不登校や起立性調節障害に悩む他の子どもたちやその家族にとっても、希望と実践的な解決策を提供するものです。アロマテラピーが、子どもの心身の健康にどのように寄与できるかを示す良い例となりました。

小学校5年生のBちゃん

Bちゃんは小学5年生の女の子で、勉強熱心で真面目な性格でした。

彼女は学校の成績も良く、クラスのリーダー的存在でしたが、5年生の中頃から朝起きることが難しくなり、学校に行けない日が増えていきました。Bちゃんの両親はこの状況に心を痛め、解決策を模索していました。

背景と状況

Bちゃんの両親は共に働いており、特に母親は仕事と家庭の両立に追われていました。Bちゃんは体調不良の原因がわからず、自分を責めることが多くなりました。

アロマテラピーの介入

Bちゃんのお母さんは友人の紹介で私のサロンを訪れ、Bちゃんの状況について相談を受けました。Bちゃんは当初、サロンに来ることを躊躇していましたが、母親と一緒に訪れるうちに徐々にリラックスするようになりました。

私はBちゃんに、血行を促進しリラックス効果のある精油を使用したアロママッサージを提案しました。特に、ラベンダーとローズマリーの精油を使用し、体の緊張を解きほぐし、心の安定を図ることを目指しました。

また、Bちゃんには自宅で簡単にできるアロママッサージの仕方を教えました。女の子は、アロマにとても興味があるので、マッサージオイルを一緒に作って見たところ、自分で作れることに驚き、とても喜んでくれました。

成果と成功例

Bちゃんは初めてのアロママッサージを受けた後、体が軽くなったと感じ、次第にサロンに通うことを楽しみにするようになりました。月に2回のアロママッサージと自宅でのセルフマッサージを続けることで、朝の目覚めがスムーズになり、学校に行ける日が増えていきました。

数ヶ月後、Bちゃんは完全に学校に復帰し、以前のようにクラスメイトとの交流も楽しめるようになりました。今は中学受験に張り切っています。

成功の要因と学び

  • 親の理解とサポート: Bちゃんの両親が、彼女の心身の状態を理解し、適切なサポートを提供したことが、成功の大きな要因となりました。
  • アロマテラピーの効果: 適切な精油を使用したアロママッサージと自分で作ったアロママッサージオイルの使用が、Bちゃんの体調と心理状態の改善に寄与しました。
  • 継続的なケア: 定期的なアロママッサージの継続と、自宅でのアロマテラピーの取り入れが、持続的な効果をもたらしました。

この事例も、不登校や起立性調節障害に悩む他の子どもたちやその家族にとって、希望と実践的な解決策を提供するものです。アロマテラピーが、子どもの心身の健康にどのように寄与できるかを示す良い例となりました。

まとめ

不登校にお悩みのお母さんへ

アロマテラピーは、心の問題、体の問題、そして女の子の生理の問題など、さまざまな側面からケアをすることができます。

プロのアロマセラピストは、お子さんの不調の原因を見極め、心と体の声を読み解きます。

学校に行けない場合、心の問題だけに焦点を当てすぎると、本当の原因を見落としてしまうことがあります。

お子さんの話をしっかりと聴き、その情報をもとに、最適なアロマテラピーのレシピを組み立てます。

お母さんとして、どのようにお子さんをサポートすべきか悩むことも多いでしょう。

場合によっては、お子さんとセラピストの関係を築くために、お母さんには別室でお待ちいただくこともあります。お子さんの心と体が健康に向かうために、一緒に最適な方法を見つけていきましょう。

あなたとお子さんが、安心して毎日を過ごせるように、アロマテラピーを通じて全力でサポートいたします。どんな些細なことでも、お気軽にご相談ください。

当サロンでは、まずはお母さんの心身をほぐすことから始めます。お子様への心配やどうしようもない状況からの脱却の第一歩はここからです。

~この記事を書いた人~

白鳥志津子
アロマテラピー専門家、自然療法家、リフレクソロジスト、カウンセラー、睡眠アドバイザー、不登校セラピスト
1998年に自身のアロマテラピーサロンラシエスタを開業し、翌年アロマテラピーの専門家を育てるアロマテラピースクールを開校。
多くのアロマセラピストを育てるとともに、第一線でクライアントのセラピーにあたる。
ストレスマネジメントを提唱し、アロマテラピーにとどまらず、食事や睡眠、運動の重要性を説いています。
ブログでは、実践的なストレス解消法やリラクゼーションテクニックに加えて、健康的な食事のアイデアや睡眠の改善方法、効果的な運動プログラムについても積極的に情報発信しています。
幅広い視点からのアプローチで、読者の心と体の健康をサポートするための具体的なアドバイスやヒントを提供しています。

 

夏の癒しセール【アロマとサプリでインナーヘルス&ビューティー】

こんにちは。アロマ・リフレサロンラシエスタです。

いよいよ猛暑に備えなければならない時期となりましたね。準備は良いですか?

ラシエスタでは、この夏、皆様にもっとリラックスしていただくために、特別イベントを開催します。

  • ホルモンバランスの調整
  • 中性脂肪の管理
  • 猛暑への備え
  • ダイエットサポートなど

様々なお悩みに対応するアロマアイテムやサプリメントをお得に手に入れるチャンスです。ぜひ、最後までお読みいただき、お得な情報をゲットしてください!

特別セール情報

期間中、アロマアイテムやエステプロラボのサプリをお得に購入できるパック割引を実施します!

  • 3個パック・・3%オフ
  • 5個パック・・5%オフ

組み合わせは自由自在。

組み合わせ例

3個

  • ①ローズウォーター、②ペパーミント、③ハーブザイム⇒夏を腸内からリフレッシュしたい方におすすめ組み合わせ
  • ①ハーブザイム、②ファストプロミール、③プロテイン⇒パフォーマンスをあげて、いつも元気でいたい方にお勧めむ見合わせ
  • ①プロテイン、②エラスチン、③NMN⇒若返りたいけどセルフマッサージは面倒な方におすすめ組み合わせ

5個

  • ①ラベンダー精油、②ペパーミント精油、③ホホバ油、④エラスチン、⑤ファストプロウォーター⇒リフレッシュしながらハリのある日常を送りたい方におすすめ組み合わせ
  • ①サンダルウッド精油、②レモングラス精油、③ラベンダーウォーター、④グルテンフリーパスタ、⑤クリルオイル⇒中性脂肪が気になり、日常のストレスから逃れたい方におすすめ組み合わせ
  • ①ビタミンCプレミアム、②レモン精油、③サイプレス精油、④ジュニパー精油、⑤ホホバ油⇒痩せたいいし、免疫力も上げたい方におすすめの組み合わせ

この機会に、まとめ買いでお得にリフレッシュアイテムを手に入れましょう!

アロマアイテムとサプリの特徴

ホルモンバランスの対応のアロマオイル

ホルモンバランスを改善し、生理の困ったを解消するアロマ

  • ゼラニウム、クラリセージ、サイプレス

中性脂肪対応のサプリメント&アロマ

体内の脂肪をコントロールし、健康維持をサポートします。

  • クリルオイル、ジュニパー、グレープフルーツ、サイプレス

猛暑に備えるクールダウンアロマ

暑い季節にぴったりの涼やかな香りで、リフレッシュ。

  • ペパーミント、レモングラス、ベチパー

ダイエットサポートサプリメント

健康的な体作りをお手伝いします。

  • NMN、クリルオイル、ハーブザイム、プロウォーター、プロミール、グルテンフリーパスタ

その他、様々なアイテムで毎日のリラックスタイムを充実させることができます。詳しくはセラピストにアドバイスを受けてください。

 

さらにお得な特典!

期間中にセールパックをご購入いただいた方全員に、以下の特典をプレゼントいたします。

  • プロエステティシャン仕様のコットンパフ
  • 次回ご来店時に使える10分延長クーポン(予約時にオプションをプラスしてください)

 

アロマリフレサロンラシエスタへのアクセス

住所:千葉県柏市旭町2-1-11-A

電話:04-7142-8369

営業時間:10:00~22:00

地図やアクセス方法については、こちらのリンクからご確認いただけます。

 

みなさまのご来店をお待ちしております

リラックスした時間をお過ごしいただけるよう、心を込めてお手伝いします。

30代女性必見!仕事とプライベートを充実【アロマテラピーの魔法】

こんにちは。アロマ・リフレスクールラシエスタの白鳥です。

今回は、先日私が担当した31歳の独身女性Sさんの相談事例をご紹介します。

仕事に追われ、プライベートも充実させたいお客様が、アロマテラピーによってどのように悩みを解消し、理想の生活へと導かれたのか、その過程と効果を詳しくお伝えします。

もし、あなたが「仕事を成功させたい」という強い意志を持ちながらも、心と体が追いつかない…なら、アロマテラピーが救世主となるかもしれません。

≫アロマテラピーを学んでみませんか?

相談記録概要

クラアント(Sさん)の主訴

  • 仕事のストレスで、夜になると疲れが溜まり過ぎなのか、ぐっすり眠れない
  • 排便がスッキリしない
  • 休みになると何もやる気が起きない
  • イライラすることが多く、周囲に当たってしまう
  • 将来への不安を感じ、ネガティブな思考に陥ってしまう
  • 声が出にくい
  • 生理前は、腰痛と関節痛に悩まされる

当サロンへのお越しは3回目になります。

カウンセリング

Sさんは、プライベートが疎かになっていることにさほど危機感を感じていませんでした。しかし、カウンセリングを進める中で、仕事から解放される時間があっても、心身ともにリラックスできていないことが明らかになりました。

営業職でのプレッシャーなどもあり、Sさんは常に緊張状態にあったようです。その結果、心も体もカチコチに固まってしまい、柔軟な思考が妨げられていました。

Sさんの1日は、仕事が終わって家に直帰し、寝る直前まで仕事のことを考えてしまうことが常でした。休みの日も、身体は横たえていても常に仕事のことなどでネガティブな思考が浮かび、ゆっくりとくつろぐ時間がありませんでした。

カウンセリング中、Sさんは常に肩に力が入っており、声が出しにくいこともあって、質問に対しては簡潔な答えしかしようとせず、自分の気持ちを言葉にすることに苦手意識があるようでした。

まるで鋼のような心と体を持っていて、本来の柔軟性を失っているように思われました。

≫アロマテラピートリートメントの流れ

アロマテラピーレシピとトリートメント

アロマレシピ

Sさんと一緒にアロマ精油を選びました。

選んだ精油は、以下の精油です。

  1. イランイラン:神経系をリラックスさせ、喜びの感情をもたらします。
  2. ベチパー:ストレスと緊張に最適で、地に足を付けたいときに役立ちます。また赤血球を強めてくれるので、仕事で疲れ切った体を蘇らせてくれます。
  3. ペパーミント:心身の疲労回復に即効性があります。便秘や痛みにも効果を発揮します。
  4. ゼラニウム:心身のバランスをとるのに最適の精油です。抗ストレスホルモンの分泌を促してくれるので、オーバーワーク時に最適です。

 

やはり、神経の過度の緊張が大きいようです。

≫ショップはこちら

トリートメント

トリートメントメニューは、「自律神経バランス120分」です。

このタイプの場合、神経のリラックス作用が高いお顔のトリートメントが入る「スペシャルコース150分」が望ましいのですが、時間の関係でフェイシャルなしのコースになりました。

お顔ができない分、トリートメントの強弱やスピード、また英国式リフレクソロジーの技法を用いてリラクゼーションを中心にトリートメントしました。

トリートメントのポイント

  1. カチコチに凝り固まった思考が抜けない場合足首が冷えていることが多いので、ふくらはぎから足首に時間をかけ、ホールディングを長くとりました。
  2. ヘッドのマッサージの際は、前頭葉に時間をかけます。
    前頭葉は、意思決定や問題解決、感情抑制などの機能を司っていて、過度なストレスや緊張状態が続くと、機能低下を生きお越し、さらに緊張を高めたり不安定な心の原因になるからです。
  3. デコルテを開くようにして呼吸を呼び込むように努めました。

≫トリートメント

クライアントの反応と結果

トリートメントルームから出てきて開口一番、「声が出やすい!」と喜ばれました。

お顔の緊張が緩んだように、自然な笑顔がこぼれました。

また、プライベートの時間を楽しむことをアドバイスすると、素直に聞いてくれました。

恋愛を楽しむこともおすすめしたところ、前向きに取り組めそうだとおっしゃっていました。

アドバイス

Sさんへは、以下のようなアドバイスをしました。

1.定期的に休養時間を確保してみませんか?

仕事の合間に休むのではなく、また仕事が終わってから休むのではなく、先に休養時間の予定を組みましょう。そうすると自律神経のバランスがとりやすくなり、寝つきもよくなります。

また、集中力や記憶力も向上し、仕事の効率もアップすることが期待できます。

休養時間は、決してサボっている時間ではありません。 むしろ、心身のリフレッシュを図り、より充実した生活を送るための大切な時間です。 自分に合った方法で、ぜひ定期的に休養時間を確保してみてください。

2.イランイランを垂らしたアロマバスを行ってみませんか?

湯船には必ず浸かるというSさんにアロマバスをおすすめしました。

イランイランの甘い香りに包まれて、心身ともにリラックスしましょう。バスタブに数滴垂らすだけで、まるで南国の楽園にいるような気分を味わえます。深呼吸をしながら、ゆっくりとお湯に浸かれば、日々の疲れがじんわりと癒されていきます。

イランイランは即効的に神経の緊張を解放すパワーがあります。お風呂でゆったりするときに使うと、すぐに眠気が襲ってきます。呼吸も深まり、安心した気持ちが味わえます。

3.自分の感情を書き出してみましょう

ノートを用意して、自分の感情を自由に書き出してみましょう。 汚い言葉を使っても構いません。ネガティブな感情もポジティブな感情も、すべてありのまま書き出してみましょう。

書き出すことで、頭の中が整理され、気持ちが楽になることがあります。 また、自分の感情を客観的に分析することで、自分自身をより深く理解することができます。

書き出す方法は自由です。 日記形式で書いてもいいですし、箇条書きにしても構いません。 思い浮かぶままに、自由に書いてみましょう。

例えば、「今日は仕事でミスをして、上司に怒られた。悔しくて、悲しい。」「久しぶりに家族と会って、楽しかった。」など、どんな些細なことでも構いません。

「書き出すのが辛い場合は、無理しなくて大丈夫です。 いつでも話を聞いてくれる人がいますので、一人で抱え込まずにご相談ください。 あなたの気持ちに寄り添い、一緒に解決策を考えていきます。

考察と学び

30代は、仕事も一通り覚え、キャリアアップだけでなく、人生全体の充実について考える重要な時期です。

しかし、キャリアを積むことだけしか考えないと、人生の幅が狭まってしまうことがあります。 趣味やボランティアなど、仕事以外で楽しめるものを見つけることも大切です。

実際に声が出にくくなったのは、単に苦しいというだけでなく、心身のバランスが崩れたことも原因と考えられます。 仕事によるストレスが溜まり、心身ともに疲弊していたのかもしれません。

先のことが見えない年代ですので、不安が大きいでしょう。 しかし、「自分を労わる時間」を確保することで、心身をリラックスさせ、不安を解消することができます。

社会で頑張ると、左脳優先になり右脳的な判断が出来なくなることがあります。 言い換えれば頭でっかちな思考で、心と体のバランスが崩れた例です。

仕事以外にも目を向けた人生を楽しまれることが大事です。

アロマテラピーで心と体を癒す

アロマテラピーは、脳のα波を増加させ、副交感神経を優位にする効果があります。 その結果、心身がリラックスし、ストレスが軽減されます。 また、思考が柔軟になり、創造性が高まるという効果も期待できます。

アロマテラピーは、植物から抽出したエッセンシャルオイルの香りを使って、心身をリラックスさせる療法です。ラベンダーの優しい香りに包まれたり、ローズマリーの爽やかな香りを嗅いだりすることで、心身ともにリラックスしたりリフレッシュできます。

心のバランスが崩れたときや体の痛みがあるときなど、心身の不調に有効に使えます。自然の力で心身を癒す素晴らしい療法です。仕事や家事で忙しい方、睡眠不足に悩んでいる方、リラックスしたい方など、幅広い方におすすめです。

また、日常的にも取り入れやすいので、アロマセラピストの指導の元でアロマテラピーをご家庭でもお使いいただくとより良いでしょう。 アロマセラピストは、エッセンシャルオイルの選び方や使い方などを丁寧に教えてくれます。

この相談記録が皆様のお役に立てれば幸いです。

アロマテラピーを学ぶ

アロマテラピーに興味をお持ちですか?

ご家庭でアロマを活用したいと思っていらっしゃいませんか?

当スクールでは、「アロマテラピーを学びたい」「家庭内療法として取り入れたい」「安全にアロマを使いたい」「できればプロのアロマセラピストになりたい」そのような方々のために、基礎からプロの技術まで丁寧に学べるアロマテラピーカリキュラムをご用意しております。

以下のような内容を学ぶことができます。

  • エッセンシャルオイルの基礎知識
  • 自律神経
  • 心と皮膚
  • アロママッサージ
  • プロのアロマセラピスト養成

など。

カリキュラムは、初心者の方からプロを目指す方まで、レベルに合わせたコースをご用意しております。 経験豊富な講師陣による丁寧な指導で、着実にアロマテラピーの知識と技術を身につけることができます。

アロマテラピーの世界に一歩踏み出したい方は、ぜひ当スクールのアロマテラピーカリキュラムを学んでください。 あなたのアロマテラピーライフを、充実したものにいたします。

《アロマテラピーを行う際の注意点》

  • 精油(アロマオイル)は、必ず適切に希釈して使用します。
  • 精油(アロマオイル)を初めて使用する場合、皮膚アレルギーテストを行い、過敏症の反応がないか確認しましょう。
  • 妊婦や授乳中の人、乳幼児には特に慎重にアロマオイルを使用し、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
  • アロマオイルは内部摂取せず、飲み込んでしまわないようにしましょう。
  • アロマオイルは直射日光や高温から遠ざけ、しっかりと密封して保管しましょう。
  • 重大な健康問題がある場合や特定の症状を治療する場合、専門家の指導を受けることが重要です。
  • アロマオイルはペットにとって有害な場合があるため、ペットがいる場合は注意が必要です。

これらの注意点を守り、アロマテラピーを安全に楽しんでください。

~この記事を書いた人~

白鳥志津子
アロマテラピー専門家、自然療法家、リフレクソロジスト、カウンセラー、睡眠アドバイザー、不登校セラピスト
1998年に自身のアロマテラピーサロンラシエスタを開業し、翌年アロマテラピーの専門家を育てるアロマテラピースクールを開校。
多くのアロマセラピストを育てるとともに、第一線でクライアントのセラピーにあたる。
ストレスマネジメントを提唱し、アロマテラピーにとどまらず、食事や睡眠、運動の重要性を説いています。
ブログでは、実践的なストレス解消法やリラクゼーションテクニックに加えて、健康的な食事のアイデアや睡眠の改善方法、効果的な運動プログラムについても積極的に情報発信しています。
幅広い視点からのアプローチで、読者の心と体の健康をサポートするための具体的なアドバイスやヒントを提供しています。

 

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