2024/01/15
たとえば、仕事中に急に涙が出てきてしまい困ったことはありませんか?
過度なストレス(緊張や不安など)で一定の負荷がかかり続けると何か特別なことがあったわけでもないのに涙が出てくることがあります。
これは自律神経の修復作業です。
人間の体には、交感神経(興奮時)と副交感神経(リラックス時)からなる自律神経があります。自律神経の働きで私たちの体がいつも良い状態を保ってくれます。これを恒常性といいます。
で、涙ですが、涙の出るのは副交感神経の働きです。
緊張やストレスがずっと続くと交感神経が亢進してて神経が高ぶります。
そこで、涙を流すことで、体は強いストレスから解放されるのです。
このように日常のストレスが慢性になると自律神経が崩れます。
長期間のストレスは、メンタルヘルスに大きく影響を与え、不安、うつ病、パニック障害などがストレスの結果として現れることがあります。しかし、アロマテラピーを用いることでそれらを未然に防ぐことが確実にできます。
このブログでは、アロマテラピーが持つ素晴らしい効果について詳しくご紹介していきます。アロマテラピーを通じて、あなたの健康と心のバランスを取り戻す手助けができることを心から願っています。
忙しい日常を過ごす中で、我々は「心と体の声」を聴くことを疎かにしがちです。本来、私たちの生体には自己治癒力が備わっており、疲労を感じた際には筋肉や胃腸を休めることで回復を促進できます。しかし、現代社会では疲れた時にもソファーで横になりながらスマートフォンをいじっています。この状態では身体は寝そべっていても、脳は交感神経を活発に働かせていますので、実際には休んでいるとは言えません。
現代社会は忙しさに満ちており、休息の時間を確保することが難しいことは理解しています。そこで、まずは具体的なストレスサインに焦点を当て、それをチェックしてみていただきたいと考えています。
ストレスサインを見逃さずに認識できるようになれば、問題が早期に対処できます。気にしすぎる必要はありませんが、逆に無関心すぎるのも注意が必要です。
まずは、少し立ち止まれば気が付くだろうことをリストアップしますね。
メンタルヘルスの問題は、精神的な疲れやイライラ感として表れることがあります。これらは日常の小さなことですらストレスを感じ、感情のコントロールが難しくなる兆候となります。実際にイラつくことがあったとしかその時は思えなくても、後になればたいしたことではなかったということはよくあることです。それでもイライラが止まらない、クヨクヨから抜け出せないのはストレスサインです。
良質な睡眠はメンタルヘルスにとって重要です。しかし、ストレスが増えると、眠りが浅くなり、夜中に目が覚めることが増えます。逆に、過度な疲労感や過眠もメンタルヘルスの兆候となり得ます。睡眠時間ひょりも睡眠の質を気にするといいですね。
《参考記事》
≫【ストレスに負けない!】睡眠の質を高める呼吸法とアロマテラピーやり方
次に自分では気が付かないストレスサインを挙げます。特に体にあらわれる兆候はストレスと思わない人が多いですが、確実にストレスですのでストレスの開放を積極的に行うことです。
ストレスが慢性的になると、感情が不安定になり、気づかないうちに意気消沈したりすることがあります。これは長期間のストレスが感情に影響を与えている可能性があります。笑わなくなったときは危険信号です。
ストレスは身体にも影響を与えます。慢性的な頭痛、胃の不調、筋肉の緊張など、身体のサインも大切に注意を払うべきです。もちろん、身体そのものの不調の場合もありますので、一概にストレスと片付けずに医者にかかることも必要です。
ストレスが影響を及ぼすと、無意識のうちにソーシャルな活動を避けるようになります。友達や家族との交流が減少すると、ストレスの影響が現れている可能性があります。一時的な引きこもり気分は問題ないのですが、長期になるのは問題です。
「はじめに」でもお話しした通り、涙の出るのは副交感神経の働きによるもので、涙を流すことで心と体は強いストレスから解放され、神経の高ぶりを落ち着けてくれます。大人になると、泣くことが特に人前であれば、なんとなく恥ずかしいと感じたり、社会的なプレッシャーを感じますよね。
しかし、実は泣くことには非常に有益なストレス解放効果があるのです。
大人になっても自分で涙を流すことは、周りに心配をかけずに済むため、メンタルケアの観点からもおすすめの方法です。人前で泣いてしまう前に、自分で涙を流すことで、心身のストレスを解消しやすくなります。
涙は私たちの感情や心の状態を表す優れた指標ですね。涙には感情を表すものと感情を開放する2つの側面があります。
涙は喜び、悲しみ、ストレス、喪失感など、さまざまな感情の表れとなります。悲しいから泣くのは感情の表れですので、気にすることはありません。
涙を流すことは、抑圧された感情を解放し、心の中の負荷を軽減する効果があります。ストレスサインに気が付かない場合、突然人前で涙が出てきたりして恥ずかしい思いをしさらにそのことがストレスになる場合があります。ストレスサインに気が付いて自ら涙を流す機会を設けることが大切です。ストレスに日々さらされている人や深いトラウマを持っている人は、積極的な涙活をすることをおすすめします。涙活はアロマを使うことで効果的に行えます。後ほど記述します。
ストレスが慢性的になると、自律神経のバランスが崩れ、身体や心に様々な影響を及ぼします。そのなかで、涙の増加は特に興味深い現象です。
長期間のストレスは交感神経を優位に働かせ、副交感神経の働きを抑制します。この不均衡を解消するために、涙を流します。涙はリラックスホルモンのセロトニンを増やすことが明らかになっています。
ストレスはストレスホルモンの分泌を増加させ、これが自律神経の調整に影響を与えます。涙が過剰に流れる状態は、このストレスホルモンの影響を受けた結果として現れることがあります。
たとえば、仕事での過度なプレッシャーやストレスの状況では、コルチゾールやアドレナリンが増加します。これが交感神経の亢進を引き起こし、同時に副交感神経の活動を抑制します。体は警戒状態にあり、心拍数が上がり、筋肉が緊張します。
これが続くと、感情が高ぶり、涙が過剰に流れやすくなります。涙には、このような状況からの解放を促す役割があり、感情をリセットする効果があると考えられているのです。
アロマセラピーは、植物由来のエッセンシャルオイル(精油)を使用して心身の健康を促進する自然療法の一つです。
それぞれの植物には異なる特性があり、それぞれのエッセンシャルオイルが特定の目的に効果的です。
例えば、ラベンダーやカモミールはリラックス効果があり、レモンやピーパーミントは気分を爽快にする効果があります。アロマセラピストはこれらの特性を考慮してオイルをブレンドします。
エッセンシャルオイルには、セロトニンやドーパミンの分泌を促す効果があり、感情に働きかける要素を多く持っています。
たとえば次のような効果を期待できます。
特定の香りは副交感神経を活性化し、リラックス状態を促進します。ラベンダーやカモミールの香りは、日常のストレスから解放され、心身がリフレッシュされる効果があります。
エッセンシャルオイルにはストレスホルモンの分泌を抑制し、心拍数や血圧を安定させる効果があります。これにより、ストレスによる自律神経の乱れを軽減することが期待されます。
特定の香りは睡眠の質を向上させる効果があります。例えば、ラベンダーの香りは安眠をサポートし、質の高い睡眠を促進することが報告されています。
これらの効果は、涙活で得られるものと一緒です。人前で涙を流してしまう前に、アロマセラピーを使って感情を整えるか、アロマを楽しみながら一人で涙活をしてみませんか?これにより、自律神経の乱れが回復し、ストレスを解放しやすくなります。
この章では具体的なアロマのやり方を説明します。
アロマテラピーを行う際に注意してほしいのが、オーガニックの本物のエッセンシャルオイル(精油)を選ぶことです。「もどき」の香りを使うと気分が悪くなったりして逆効果になりかねません。良質な精油は、専門店でも買えますし、ラシエスタでオンラインでもご購入いただけます。
これらをお風呂に入れたり、ティッシュに垂らして香りを直接嗅ぎます。
*柑橘類をお風呂に入れるときはピリピリしますので植物油に希釈してくださいね。
ディフューザーで使いたい人もいらっしゃると思いますが、涙活するなら少し濃い目に香りを嗅いだ方が効果的です。
このブログでは、ストレスや自律神経の乱れに悩む30代の独身女性向けに、アロマセラピーの力を活用した心身の健康回復法に焦点を当てました。
アロマセラピーを使っての涙活は、自律神経のバランスを整え、ストレスを軽減するとても有効な方法です。プレッシャーの多い日常で気付くことが困難な「心と体の声」も気づくようになります。
アロマセラピーは特定の香りが脳に与える影響を通じて、リラックス効果やストレス軽減効果をもたらします。
アロマセラピーは副交感神経を活性化し、自律神経のバランスを整える効果があります。
日常的なアロマセラピーの実践や、アロマセラピストに相談して個別のアロマ処方を導入することで、より効果的なリラックス法が見つかります。
アロマテラピーを専門的に学ぶことで、自身の心身の健康を回復することができます。アロマスクールでの学びは、アロマセラピーを深く理解し、自分や他人の健康へのアプローチを専門的に行うスキルを身につける絶好の機会です。興味をお持ちの方は、ぜひアロマスクールで学び、心身の健康に向けて新たな一歩を踏み出してみてください。アロマの世界が新しい可能性を広げてくれることでしょう。
《アロマテラピーを行う際の注意点》
これらの注意点を守り、アロマテラピーを安全に楽しんでください。
~この記事を書いた人~
白鳥志津子
アロマテラピー専門家、自然療法家、リフレクソロジスト、カウンセラー、睡眠アドバイザー、不登校セラピスト
1998年に自身のアロマテラピーサロンラシエスタを開業し、翌年アロマテラピーの専門家を育てるアロマテラピースクールを開校。
多くのアロマセラピストを育てるとともに、第一線でクライアントのセラピーにあたる。
ストレスマネジメントを提唱し、アロマテラピーにとどまらず、食事や睡眠、運動の重要性を説いています。
ブログでは、実践的なストレス解消法やリラクゼーションテクニックに加えて、健康的な食事のアイデアや睡眠の改善方法、効果的な運動プログラムについても積極的に情報発信しています。
幅広い視点からのアプローチで、読者の心と体の健康をサポートするための具体的なアドバイスやヒントを提供しています。
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