ブログ

アロマセラピストに向いている人

アロマセラピストは、香りを通して心身を癒し、人々の生活に寄り添う魅力的な職業です。

自身がアロマテラピーを受けて、ストレスから解放されたり、暗闇から光を見出した経験をしたり、自己成長を助けられたりしたことがある方は少なくありません。

そのような経験が、「私も人を癒やせたらいいな」という思いを育てるきっかけになることもあります。

しかし、自分が本当にアロマセラピストに向いているのか、という不安を抱くこともあります。

このブログでは、アロマセラピストに向く人の特徴や適性を徹底的に分析し、あなたの不安が解消され、アロマセラピストとしての道がより明確になることを願っています。

≫アロマスクールはこちらのご案内から

1.一流のアロマセラピストに必要な8つのスキル

アロマセラピストになるには、アロマテラピーの基本を学ぶことが必要なのは言うまでもありません。

基本とは、

  • 精油の効能
  • 人体解剖学
  • ストレス
  • 自律神経
  • ホルモン

などです。

これらは、アロマスクールに通えばだいたいのことは教えてくれます。

しかし、これ以外にもっと大切な要素があります。

それが、以下の8つです。

  1. 理性
  2. 感性
  3. 表現力
  4. 傾聴力
  5. 整理力
  6. 洞察力
  7. 探求心
  8. 自然愛

これらなくしては、一流のアロマセラピストにはなれません。

最近では、アロマセラピストの定義が非常に曖昧になってきています。

アロマセラピストの明確な定義がないと、これらの8つの要素が必要かどうかを判断することすら難しくなってしまいます。

アロマセラピストの定義

厚生労働省の職業情報提供サイトには、

アロマセラピストとは、

「美と健康の維持・増進を目的に、精油(植物精油)の専門知識に基づき顧客に精油をブレンドしたアロマオイルを使ってトリートメントを行う。

アロマセラピー(アロマテラピー)は、植物から抽出した香り成分である精油(エッセンシャルオイル)を用いて心身を整え、健康や美容に役立てていくものである。精油を拡散して香りを楽しむことで、心と身体のバランスを整える芳香浴法、精油を入れた湯に全身又は一部を浸ける沐浴法、精油成分を鼻や口から吸入することで、呼吸器系の不調を緩和する吸入法、顔に精油成分を含んだ蒸気をあてることにより、血行を促進し、皮膚に潤いを与えるフェイシャルスチーム、湯(又は水)で温めた(又は冷やした)タオルなどの布を、身体の一部にあてる湿布法、精油を希釈したトリートメントオイルを身体や顔に塗布するトリートメント法などの様々な利用法を用いる。

アロマセラピストは精油がもたらす心地よい香りと特性を用いて顧客の休養の質を高め、健康づくりを助ける。同時に行き届いたサービスも重要となる。アロマセラピーについて専門知識に基づく説明や助言とともに顧客が安心して施術を受けられる接客を行う。また、サロン内の清潔感を保ち、タオル、シーツ、室内の備品等を整える。リラックスして施術を受けてもらうためのBGMの選定などにも気を配る。予約の電話応対、会計処理等事務作業を行う場合も多い。」

≫引用 https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/420

と出ています。

人生100年時代と言われるようになり、50歳、60歳では、まだまだ美しさ若さを求めます。

健康の秘訣は見た目にも現れますから当然です。

ですから、現在はもとより今後も健康産業はさらに発展していきます。

そのような中で、アロマセラピストは注目される職業の一つです。

ですが、アロマテラピーは海外では医療に使われるほどのものですので、安易な気持ちで取り扱うことはできません。

最近、アロマテラピーの知識がない人が既製品の香り付きマッサージオイルを使ってマッサージを行うことが増えているため、定義が曖昧になっているのが現状です。

これは非常に危険なことです。

私自身もそのようなオイルマッサージを取り扱うリラクゼーションマッサージ店を数年経営したことがありましたが、知識のないスタッフに取り扱いを任せるのは非常に危険だと感じ、店を締めました。

 

アロマテラピーの基礎+8つのスキル

先述したように、アロマテラピーの基礎とは、精油の効能や解剖生理学などのことです。

アロマテラピー検定が広く知れ渡るようになり、1級を受けた方も多いでしょう。

基礎の一部が詰め込まれています。

独学でも十分受かる内容です。

しかし、1級合格だけではアロマセラピストにはなれません。

また、さらにインストラクターコースやアロマセラピストコースなどに進んだ方が、皆アロマセラピストになれるかというとほとんどなれません。

それは、アロマテラピーを学ぶほかに必要な8つのスキルを学ばないからです。

理性、感性、表現力、傾聴力、整理力、洞察力、探求心、自然愛

これらが揃って、はじめて一流のアロマセラピストになれるのです。

これらを習得するには、一朝一夕にはいきません。

私が良く使う表現に、「感性でお話ししながらも、頭の中にはエクセルが入っているように」と言います。

共感しながら、しっかりクライアントを洞察し、データに当てはめて見ていくことが必要とされます。

そして、クライアントの思考を迷子にさせないような表現力。

さらに、植物の偉大な力を借りるという、自然への敬愛。

25年以上この仕事をしてきて、なんというか、宇宙そのものを感じて考える心が必要な感じがします。

こういうことをお話しすると、たいていの人は「私には無理」とおっしゃいます。

当然です。

私も、今振り返ればそのようなことを日々のクライアントとの施術の中から学びとったということです。

ただ、これら8つのことをいつも考えてクライアントと接することが大事です。

一流のアロマセラピストは、クライアントに感動を提供します。

その感動を生み出すためには、8つのスキルが必要です。

現在では、クライアントの方がアロマテラピーに詳しい場合もあり、1級保持者であることもあります。

そのため、アロマテラピーに加えて、心理学やカウンセリング、その他の技術も学ぶ必要があります。

2.アロマセラピストが向いている人、向かない人

そもそも、多くのリラクゼーションからアロマテラピーを選ぶ人は、感性が豊かな人が多い。

また豊か過ぎて世の中で疲れてしまっている人も。

そのような感性豊かな人は、ストレスを抱えやすいのです。

アロマセラピストに向いている人は、どんな人?

一言で言えば、ストレスを感じやすい人です。

ただし、ストレスコントロールができるようになった人が最適です。

私のスクールには、ストレスを抱えている最中の人が多く学びに来ます。

スクールで学びながらストレスコントロールを可能にした人は、アロマセラピストとして活躍されています。

なぜなら、ストレスを感じない人は、他人の痛みがわからない。

だから、感性も育たない。

また、ストレス不感症でも困ります。

ストレスをストレスと認識して初めてストレスコントロールができます。

言い換えれば精神を安定させることができる自己管理能力の高い人です。

これを育むには訓練が必要です。

コミュニケーション力がある人は向いているか?

コミュニケーション能力は必要なスキルです。

これがある人は向いていると言えます。

しかし、ここで注意したいのは、コミュニケーション能力があると思い込んでいる人です。

単にお話し好きというのは、コミュニケーション能力ではありません。

  • 相手の気持ちになる
  • 相手の立場や状況を考えて発言する
  • お互いが心地よい環境を作ることができる

これらができる人がコミュニケーション能力のある人です。

けっこう勘違いしている人、多いです。

口数の少ないコミュニケーションの達人もいらっしゃいます。

ということは、向いていない人の代表といえば、マシンガントークを繰り広げる人ということです。

自分が楽しければそれでいい、そんな人はアロマセラピストに向いていません。

自然が好きは向いている、人間が好きは?

アロマセラピストになりたい人で、「人が好きなんです!」という人がいます。

もちろん、人間が好きは、洞察力が出るのでOKでしょう。

しかし、ここでも、勘違いしている人がいます。

一つは、上で述べたお話し好きの人が、人と話すことが好きだから人間が好きというパターン。

もう一つは、人を分析しすぎる人。

上から下までなめまわすように見て、自分の理屈に当てはめて満足している自己満足な人。

はっきり言って、一番嫌われるタイプです。

なので、「人が好き」は、自己満足でなければ大いにけっこう。

それよりも、寡黙でも自然が好きな人の方が向いています。

自然への深い愛があると、私たちは自分の思うように人生が流れないことを学びます。

たとえば、一生懸命育てた作物が台風でやられてしまうということもある。

一生懸命が必ず形になるとは限らない。

頑張っても結果が出ない、その時何を視点に物事を見ていったらいいかを改めて考える。

こういう視点が大切です。

人を幸せに導くのがアロマセラピストの仕事。

あなたの施術や言葉で、「あ~、気持ちが軽くなった」と言われることが増えていくでしょう。

これが、アロマセラピストのやりがいです。

精油や植物油といった、自然からの贈り物を取り扱うには、自然の偉大さを身をもって知ることです。

  • ご自分でハーブを育てるのもいいでしょう。
  • 毎日の生活から「合成物」をなるべく排除するのもよいでしょう。
  • また、薬に頼らず、自然の食べ物で体を作っていくことを実践することはとても勉強になります。

アロマセラピストに向かない人は、すぐに薬に頼ってしまう人とも言えます。

3.アロマセラピストになるための勉強法

25年のアロマセラピストとしてのキャリア、また、アロマセラピスト育成の経験からつらつらと書いてきました。

これらを読むと、「あ~、やはり難しいかも、私には無理」と思った方も多いでしょう。

先ほど述べたように、これらを意識して生活することが大事なだけです。

なぜか、アロマセラピストを目指す方は、とてもまじめで完璧主義な人が多い。

「全てを習得してからでないと、アロマセラピストデビューはできない!」と勘違いされないように、この章では、アロマセラピストになるための具体的な勉強法をお伝えします。

アロマテラピーの基礎を学ぶ

まず第一に、アロマテラピーの基礎をしっかり学ぶことが重要です。

アロマスクールでの学習や独学、さらにはオンラインスクールで学ぶ方法も増えています。

どの方法を選ぶにせよ、学びを始めることが肝心です。

ただし、明確な目標を持って学ぶことが重要です。

「アロマセラピストになる!」という宣言をすることで、学びの質が変わります。

趣味として学ぶのと、職業として学ぶのとでは、同じ内容でも理解力や発見力、そして講師の情熱にも違いが出てきます。

アロマセラピストとして人を癒すことを目指すならば、疑問が出てきたときにすぐに講師に質問できる環境で学ぶことをおすすめします。

プロフェッショナルになるためには、ただ受け身で授業を聞くだけでは不十分です。

積極的に理解しようとする姿勢が求められます。

アロマテラピーの学びは、自然を学ぶことにも通じます。この分野は非常に奥深く、いくら学んでも尽きることのない学問です。

≫オンライン講座も開講中

実践しながら学ぶ

アロマテラピーを自分のものにするには、実践しながら学ぶことです。

いろいろなクラフトが作れるのがアロマテラピーの魅力。

一つの精油を習ったら、徹底的に使ってみる。

自分の体を実験台として、使ってはそのビフォーアフターを記す。

その繰り返しが、一番大事です。

なぜなら、私たちの体は毎日変化しています。

朝と夜でも違います。

湿度が高いときと乾燥しているときでも違います。

様々な外的要因と、生理やストレスなどの内的要因によって毎日違います。

さらに、精油には様々な効能効果があります。

たとえば、ペパーミントの精油を今日使ったら、●●だった。でも、先週使ったときはこういう感じだったね。

そういえば、今日は蒸し暑い。先週はカラッと晴れていた。

今日は生理も始まったし。

このように、記載していくのです。

また、精油は1種類だけ使うことは稀なので、数種類のブレンドの敵数バランスによっても効果が違います。

それをつぶさに観察しましょう。

≫アロマスクールカリキュラム

毎日、精神・体・皮膚を観察

ビフォーアフターを書くには、自分の体を観察することが欠かせません。

  1. 心の声を聴く
  2. 体の声を聴く

毎日、心と体の声を日記のように書きましょう。

自分のことがわかると、人のこともわかるようになります。

これがアロマセラピストにとっての大切なレッスンです。

これらのことは、アロマテラピーの基礎を学びながら同時にできる勉強です。

本を読む

本を読むことはとても大切です。

メンタル障害を抱えてくるクライアントは多いですので、心理学やカウンセリングの本、またスピリチュアルの本も役に立つこともあります。

最近私が読んだ本でおすすめは「メンタルマネジメント大全」ジェリースミス著(河出書房新社)

他に、睡眠に関すること、健康に関する本や雑誌は積極的に読みましょう。

その他には、自己啓発本や禅や仏教の本などに、クライアントを励ますピンポイントの言葉を発見することも。

本を読むと人の心がわかりやすくなります。

できれば、音読をおすすめします。

深く理解するには、音読もしくは、何度も何度も読むことです。

反対に、本を読まないと、コミュニケーションが一方通行になります。

積極的に本を読みましょう。

体力をつける

勉強するには体力が必要です。

たいていの人は、働きながら勉強します。

体力がなくて、勉強を諦めてしまう人はかなりの数です。

さらに、アロマセラピストになるとマッサージを施すこすのである程度の体力は必要です。

アロマテラピーマッサージは、他のマッサージに比べてセラピストの体の負担は軽いほうです。

それでも、立ち仕事ですので、体力は必要でしょう。

私の場合は、アロマセラピストの仕事をしながら体力を付けていきました。

会話のロープレと想像力

頭だけでわかったつもりは、アロマセラピストとして花開きません。

会話も練習します。

1人ロープレをノートで行うと、クライアントの気持ちがとても深く理解できます。

たとえば、今日、誰かとおしゃべりしたら、その内容を脚本に起こすように書きます。
書いていると、

「もしかして、別の言葉を使ったら反応が違ったかも」ということが発見できます。

これを繰り返すと、言葉による癒し力が身につきます。

まとめ

アロマセラピストに向いている人と向かない人について、私の経験からお伝えしました。

一般的なこととずいぶん違うと驚かれた方もいらっしゃるでしょう。

私の学んだ時代からすると、実に多くの人がアロマテラピーを学んでいます。

アロマテラピーの基礎を学ぶのは、誰でもできます。

しかしながら、この記事に書いたその他の資質や学びがないと、アロマセラピストとしてやっていくのは難しいでしょう。

もちろん、今できなくてもよいのです。

ただ、いつも学びの姿勢が肝心です。

感性を学ぶことは、経験をしないと学べません。

  • 感性だけでもダメ
  • 理屈だけでもダメ

その両方がアロマセラピストには必要です。

「アロマセラピストになってたくさん人をいやしてあげたい!」

そう思われるなら、勉強してください。

あなたがアロマセラピストになりたいと思ったということは、学べば必ず身につく資質を持っているということです。

応援します!

頑張って!

 

アロマスクールの体験レッスンに参加してみませんか?

きっと素敵な発見がありますよ。

~この記事を書いた人~

白鳥志津子
アロマテラピー専門家、自然療法家、リフレクソロジスト、カウンセラー、睡眠アドバイザー、不登校セラピスト
1998年に自身のアロマテラピーサロンラシエスタを開業し、翌年アロマテラピーの専門家を育てるアロマテラピースクールを開校。
多くのアロマセラピストを育てるとともに、第一線でクライアントのセラピーにあたる。
ストレスマネジメントを提唱し、アロマテラピーにとどまらず、食事や睡眠、運動の重要性を説いています。
ブログでは、実践的なストレス解消法やリラクゼーションテクニックに加えて、健康的な食事のアイデアや睡眠の改善方法、効果的な運動プログラムについても積極的に情報発信しています。
幅広い視点からのアプローチで、読者の心と体の健康をサポートするための具体的なアドバイスやヒントを提供しています。

 

PAGETOP